調査リリースで広告換算値1,000万円相当を叩き出した事例の成功要因を共有します
こんにちは。
IDEATECHの競です。
前回はBtoB PRというテーマで記事を作成しましたが、今回はPRつながりで、当社が提供している調査PRサービス「リサピー®︎」で広告換算値1,000万円相当を叩き出した、キーワードマーケティングさんの事例を共有します。
(川手さん、ご快諾いただきありがとうございました!)
メディア掲載という成果もお伝えするのですが、それよりもどのようなことが成功要因だったのかの分析に価値があると思いますので、今回はそれを伝えていきます。
今回の題材はコチラ
▼対象となる調査記事(全文)
▼プレスリリース(PR TIMES)

調査リリースで生み出した成果
①まずは王道としてYahoo!掲載
②ITmediaでのパブリシティ
③日経関連メディアに多数掲載
④音声メディア・Youtubeでも
⑤Xでの反響(一部ですが)
フォロワー数575に対して、インプレッションが2.8万件に。

調査を舵取りしている川手さんのXのフォロワーが2.3万あり、影響力の連鎖はあるものの、相当のパフォーマンスです。
▼川手さんのX。Web広告に少しでも携わっている方は先端情報や実験結果や考察を投稿しているので、見ると良いです。
なぜ成功したのか?要因を分析します
今回の成功は、複数の要因が絡み合っていることと、川手さんが「アクションをした」ということが大きなポイントです。
それでは、詳細を述べていきます。
まず大前提。大手メディアが調査やそれ以外のニュースを取り上げる際、発信主体(企業)の与信があります。
当社では「メディア与信」と言っています。
企業規模というのももちろんありますが、「信頼できる情報源なのか?」が見定められます。
まず、ここをクリアする必要があります。
メディアの与信で見られる要素に基づいて、キーマケLabを評価します。
1)定期的にプレスリリースを発信しているか?→調査リリースを定期的に実施しているので⭕️
2)Webサイトは信頼に値するか?→2023年11月公開の若いサイトではあるが、記事の品質、情報品質が高いので⭕️。Labというのも公共性があってGood。
3)他のメディア(SNS含む)で取り上げられているか?→過去の調査リリースもメディア掲載があり、Xでも広がっているので⭕️
ということで、基本的な与信が高い状態であることが前提で進めます。
さて、成功要因分析です。
成功要因①:調査企画と社会的な流れが大きく噛み合った。また、類似調査のなかで一番早く調査を公開した。
まず、一番大きな要因はこれです。
AI Overviewsで検索行動が変わっているという実感・実態から見出したインサイトがあり、さらに検索するユーザーではなくマーケター目線という独自の切り口が、今後のWebマーケティングにおける「ビジネスへの影響」の参考になった、というのが最も重要なポイントです。
着眼点の秀逸さですね。
さらに、その後Googleでも変革の動きがあり、ちょうど噛み合ったというのが追い風になりました。
成功要因②:SEO×生成AIのプロフェッショナル豊藏さんとの共同で調査設計を行なった
成功要因①を生み出した最も重要なプロセスなのですが、AI時代のSEO戦略という書籍も出されている豊藏さん(https://x.com/shotatykr)との共同調査ということが押さえておくべきポイントです。
*豊藏さんが代表を勤めるシンクムーブ社はこちら:https://thinkmove.jp/
私も川手さん・豊藏さんとの企画MTGを行なっていましたが、やはりプロの目線から繰り出される設問や選択肢の用語がクリティカルで、「業界の先行き予測を深ぼる」調査になったと言えます。
成功要因③:Xでの拡散力を高める活動を行なった
共同調査の良いところは、共同でプレスリリースやSNSを発信することで、拡散力が高まる、という点です。
今回2社で行うことにより、それぞれの関係者や、周りのコミュニティに対して調査を届けられました。
また、個別で調査結果の発表を共有することで、多くの引用付きのコメント(見解)をもらうことができました。
もちろん取り上げるのは個人の自由です。
ただ、今回の調査が興味深かったこともあり、Xの反響が出せたと分析しています。
成功要因④:メディア掲載連鎖が起きた
今回Yahoo!掲載まではいくかな、と思ってましたが、日経まで届いたのは、メディアの掲載連鎖が起きたことが大きな理由です。
その出発点となったのは、おそらくXでの反響です。
記者は、WebやXで情報を自分が書く記事に参考になる情報を常に検索しています。
今回、検索が大きなテーマだったので、まさしくAI Overviewsのキーワードで情報を調べていたのではないかと思います。
その結果、Xのマーケターたちが多く取り上げている(しかも、そのアカウントたちのレベルも高い)ということは、この情報は品質が高いという評価となり、記事の中で利用しよう、となったはずです。
また、一度日経など大手メディアに掲載されると、その時点で与信としてはSランクの最上位です。
「日経で取り上げていたから大丈夫だろう」という安心感が、他のメディア掲載に波及する、「メディア掲載連鎖」が起きたと言えます。
PRの世界では、このメディア掲載連鎖が時折起こります。
そうなると、通常リーチできない読者層に届けられます。
PRの面白いところです。
まとめ
今回、キーとなったのは「共同調査」です。
専門の知見を用い、また、それぞれの拡散力を活用したことがポイントです。
もし皆さんも調査リリースを行う際に、一緒に調査に乗ってくれる先があれば、1回の調査リリースで通常の数倍の成果を生み出すことができる確率が上がります。
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